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育成機関として機能していないJ下部ジュニア 02 [ジュニア]

前回の例をもってだけ、育成機関として機能していない、と言い切るのはさすがに無理があるとは思います。しかし、疑問を抱かせるのに十分な一例であると思います。

前回の話は実例ですが、ジュニアに所属していた3人がジュニアユースに上がれずに、少年団等に所属していた3人(ジュニアのれセクションに落ちた)が、ジュニアユースに合格した結果を招いたのは明らかにサイズの問題でした。落ちた3人は身長が140センチ前後、合格した3人は165~170センチくらい。

サッカーはフィジカルが時に強力にモノを言うスポーツですから、ある意味当然の選択なのかもしれません。

しかし、育成機関を名乗るならば、成長の早い遅いも考慮にいれて育成すべきでは?とも思います。でもこれ本当に難しい問題なのです。先の6人の例でいうならば、落ちた3人のほうが明らかに上手なんですよ。

J下部のジュニアユースは大抵全国で戦うような強豪チームです。そういう戦いの場で優勝を目指して日々頑張る集団という面もあってしかるべきです。育成機関としての面とそういう戦う集団の面、両立することは本当に難しいのかもしれません。

落ちた3人はそういう場で戦うにはフィジカルが足りません。いくら上手であっても20センチの身長差があっては戦う以前に吹っ飛ばされてしまうことも多いですから。

中学年代の3年間でそういう小さな子たちは大きく成長し最終的にはフィジカルの問題は解決する可能性を持っています。しかし、ジュニアユースが3年という期間である以上、セレクションする側は「子供の成長を待っている」わけにはいかないのかもしれません。

日本サッカー協会はユース以下は全て育成機関として位置づけていますが、我々はその言葉を鵜呑みにしてはいけないのかもしれません。クラブが子供を育ててくれる、などということはないのです。子供はどのクラブにいても勝手に成長して行きます。成長途中の子供たちが「戦わないといけない集団」において、どうしても切り捨てられる傾向にあるのは仕方ないことなのです。

育成機関と考えるから疑問が生じるのかもしれません。「戦う集団」と考えれば疑問の余地はなくなります。


以前書きましたが、ポジションの適正の問題。本来はFWタイプであるかもしれないのに、フィジカルが強いのでセンターバックをやっている子供のようなケースも、育成機関と考えるから疑問が生じてしまいます。勝つための集団と考えれば納得です。育成より勝利。

「勝つことによる育成もある。色んなポジションを経験することはとても大事な育成方法だ。」とは某J下部ジュニアの監督の言葉。


つづく

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